今日練習した曲は以下。調弦ごとに記載。一部はiPadのマイクで録音。
- 本調子
- 勧進帳
- 寄せの合方
- 瀧流し
- 鏡獅子
- 大薩摩
- 勧進帳
- 二上り
- 吉原雀
- 三下り
- チンチリレン
録音がある曲
勧進帳 寄せの合方
寄せの合方は、日本の有名な歌である「さくらさくら」の次に師匠に教えてもらった勧進帳という長唄の曲の一部分で、僕が長唄に興味を持つきっかけになったフレーズである。実際の演奏を聴くと、音楽的な緊張感がかなり高まっているところからこのフレーズが始まる。
メトロノームを使ってゆっくりと弾くこの練習は、中高生時代の吹奏楽部で行っていた練習である。中学生時代、ファゴットという木管楽器を担当していた私は、時々レッスンしにくる先生に、とにかくゆっくり、間違えないように練習することの重要性を教わった。脳に間違った指遣いを覚えさせないようにするためだという。
この練習法について書いているちょうど今、フレーズ全体を一通り弾くのではなく、フレーズの一部を反復する練習をもう少し増やしたほうが良いと感じた。特に弾く弦を変えるのが苦手で、左手が滑るか、バチをスカす事が多い。寄せの合方はシンプルな指遣いながら意外とこんがらがるフレーズなので、反復練習をする事で効果のある部分が多い。
勧進帳-瀧流し
次も勧進帳から瀧流しである。寄せの合方の次に教わったフレーズだ。なんというか、めちゃくちゃ難しい。ハイポジションの指の形をそのままスライドさせたりするフレーズはピッチがズレるし、根本的に苦手な指の使い方が出てくる。特に苦手なのは左手薬指で押さえている弦をその指ではじき音を出す指遣いだ。バチ捌きもこのテンポでは回るがこれより早いと回らない部分が出てくる。
その部分を知るためにあえて自分が今弾ける最大の速さで弾く練習を毎回行う。目的が目的なので間違えてOK、むしろ間違えるところを的確に発見するための練習である。最後の部分が全く回っていない事がわかる。
大薩摩
大薩摩は師匠曰く、形式のある即興パートらしい。とりあえず基本的な形式を教えてもらい練習している。大薩摩は変拍子、ハイポジションの連続があり、むずかしいが楽しいフレーズだと思う。これがサラッと弾けたらめちゃくちゃカッコいいだろうなぁと思うし、即興の要素をどんどん取り入れたい。
大薩摩もできる限りのスピードで弾く練習をする。この練習は先ほどの通り失敗する部分を発見するためではあるが、それだけでなくこのくらいのスピードで弾きたい!と思うためのモチベーションにもなる。メトロノームに合わせ続ける練習だけだと参ってしまう。続ける事が重要なので、きつい練習だけでなく楽しい練習を取り入れる事を大切にしている。
今日の練習で考えたことをまとめる。
- ゆっくり練習することで、ギターでいうオルタネイトピッキング的なバチ捌きはこれまでに比べてかなり向上した。しかし、指遣いのミスはフレーズの一部を取り出して反復練習をした方が確実に効果がありそうだとは前から思っていたが、そろそろ反復練習をするためのフレーズをまとめたほうが良さそうだ。
- バチをスカしてしまう事が多々あるが、改善に繋がる練習がいまいちわからない。開放弦を特定のテンポで弾くだけでも効果はあるかもしれないが、三味線は左手で弦を押さえる場所によって弦の高さが微妙に変わってしまう。もしかしたら弦ごとに勘所(押さえるポイント)の移動をしつつ、バチで弦を弾く練習が効果があるかもしれない、と今思った。
- チューナーを導入して、音程を確認してもいいのかもしれない。
- 録音をする事で振り返りができるが、iPadのマイクだと情報量が少ないため、なにかしら機材を導入したいと思った。
三味線の練習によって作曲の時のフレーズの引き出しがかなり増えるので、引き続き練習を頑張りたい。